こんな症状でお悩みの方
頭痛
頭痛は多くの方が経験したことがあり、人によって症状や程度が異なるために
周囲からの理解がされず、放置してしまうことが多々ある症状です。いつもの頭痛だろうと
自己判断せず、早めに専門医に相談しましょう。
頭痛の種類
1次性頭痛
片頭痛
脳の血管が拡張することにより、脈打つような痛みが起こると考えられております。
原因と対策
疲労やストレスの他、女性ホルモンによっておこります。暗く、静かな場所で安静にすることで症状の緩和が見られます。片頭痛専用のくすりが効果的です。
緊張型頭痛
締め付けられるような痛みが長時間続きます。後頭部から首筋を中心に頭全体に痛みが広がります。
原因と対策
筋肉が凝り、過度に血管が収縮することで起こります。軽い運動や姿勢を変えるだけでも凝りを軽減することが出来ます。
群発頭痛
頭痛は片目の奥がえぐられるような激しい痛みで、結膜充血や流涙を伴います。痛みは毎日ほぼ同じ時間に起こる傾向があり、夜間や睡眠中に頭痛発作が起こりやすいのが特徴です。
原因と対策
アルコールにより誘発される場合があります。片頭痛の皮下注射や純酸素吸入が有効です。
2次性頭痛
副鼻腔炎
おでこのあたりの頭痛が続き、前かがみになると痛みが増幅します。副鼻腔に体液が溜まることで発生します。
くも膜下出血
今まで経験したことのない、バットで殴られたような激しい痛みが突然起こります。吐き気を伴ったり、血圧が上昇します。合併症によって死に至るケースがあります。
脳出血
高血圧を放置することで、脳動脈穿通枝や皮質動脈の動脈硬化が進みそこに高い血圧がかかり、破綻することで生じます。
脳腫瘍
腫瘍が大きくなることで頭蓋内圧が高くなり、頭痛を起こします。長い期間続き、だんだんと痛みが増してくることと、起床時に強い痛みが伴うことが特徴です。
髄膜炎
髄膜が感染により、炎症を起こします。後頭部の硬直や痛みが発症し、意識障害やけいれんをおこすこともあります。嘔吐、高熱といった症状が伴う場合、命にかかわる場合があります。
低髄液圧症候群
起き上がると痛みが増し、日常生活で支障をきたします。脳髄液が漏出し、髄液圧が減少するために起きると考えられます。
もしかして2次性頭痛?
以下の症状が発生したら上記の二次性頭痛の可能性があります。 早めに受診をおススメします。
- 突然の頭痛
- 痛みが増す頭痛
- いつもと異なる頭痛
- 免疫不全等病気をすでにお持ちの方
- しびれなど体に異常を感じる頭痛
- 精神症状をお持ちの方
- 発熱や吐き気を感じる頭痛
しびれ
手足のしびれや腰痛・頸部痛は脳やせき髄の神経によるものなど、
しびれは症状や原因が多岐にわたります。しびれなど感じた際には受診をおススメします。
このようなしびれを感じた方はご相談下さい
- 長い時間歩いていると両下肢がしびれ、歩けなくなってしまう
- 顔面のしびれ、口唇のまわり、舌のしびれ
- 顔や手、足に刺すような痛みを感じる
- 朝起きると両手がびりびりとしびれる
めまい
めまいは様々な原因で起こります。
脳が原因のめまいの場合、脳卒中の恐れもありますので、
MRIによる頭蓋内疾患の精査を受けるようにしましょう。
回転性めまい
- ●目や天井が回る
- ●体が傾く(ように感じる)
良性発作性頭位変換性めまい(BPPV)繰り返し再発する発作性のめまいで特定の頭の位置で誘発されます。片頭痛でもこのタイプのめまいをおこすことがあります。
浮遊性めまい
- ●頭がふわふわする
- ●体がふわふわする
浮動性めまいは、首や肩などの体軸からの筋肉感覚と目で見る視覚との情報にずれが生じていて引き起こされます。肩こりだけでなく脊髄の病気や貧血、低血糖が原因となることもあります。
心因性めまい
めまいの原因の約1/3は心因性という報告もあり、不安やうつなど精神疾患に伴うめまいもあります。
めまいが関連する病気
めまいを起こす病気は、良性発作性頭位めまい症、メニエール病、突発性難聴、前庭神経炎など耳鼻科領域の疾患がよく知られていますが、脳循環障害や脳腫瘍など、脳神経外科領域の疾患も見受けられます。検査にて正しい治療が可能です。
認知症
脳細胞が働かず、記憶や判断力に支障をきたすのが特徴で、
社会生活や対人関係での問題が出ている状態を指します。
症状が軽いうちに適切な治療を行うことで進行を遅らせたり、状態を改善することができます。
他の脳の病気がかくれていることがありますので早めに専門医に相談し、MRIによる診断を受けましょう。
認知症を判別するポイント
- 同じことを何度も言う・聞く
- 顔の判別が出来ない
- 直前の食事を思い出せない
- 季節感の欠如
- 曜日感覚や時間感覚の欠如
- 水道やガスの閉め忘れ
上のチェックが3つ以上ある方は認知症の疑いがあります。
早めの検査・受診をおススメします。
肩こり
首の痛みの多くは筋肉の弱まりや肩こり、運動不足から起こるものがほとんどです。
ただ、中には神経や血管障害が原因でおこるものがあります。
関節のゆがみによる神経圧迫、損傷はレントゲン検査による原因究明が可能ですが、
ヘルニアなどの場合、MRI検査が必要です。
「整形外科で診てもらってもよくならない」という方は脳神経外科の受診がおススメです。
脳卒中
脳の血管が詰まったり、破けたりすることで起こる病気が脳卒中で、日本人の死因の上位を占めていた病気です。
症状としては意識障害やまひ、言語障害などがあります。
原因と対策
動脈硬化により脳卒中は引き起こされます。
高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙習慣・肥満などがあげられます。これらは「生活習慣病」とされており、普段の生活を改善することで動脈硬化を予防することができます。
顔の痛み・まひ・しびれ・けいれん
顔の異変は脳が原因なことが多々あります。
もちろん、精神的なものや感染症などもありますが、痛みやまひ、しびれやけいれんは顔面神経がはれたり、
圧迫されたりすることが原因となることもあります。
MRIなどの検査で原因を解明させ、早期の段階で治療を開始すると改善することも多くあります。
腰痛
腰痛のほとんどが腰椎に負担がかかり、障害が起きることで発症しますが、多くの要因が絡み合っています。
正しい治療法は個人によって変わってくるため、正確な診断が必要です。
原因がわかりにくいこともあり、検査はもちろん、問診が重要になってきます。
また、治療法は薬物療法・神経ブロック療法・運動器リハビリテーション・手術治療などがあります。
てんかん
てんかんの患者は突然ひきつけを起こしたり、ボーっとしたり、意識がおかしくなったりします。
こうした発作は繰り返し起こりますが、人によっててんかん発作の型が決まっているケースが多いです。
治療は薬物療法が主で8割近い人が症状を改善します。
病変が原因の場合外科手術によって完治することもあります。
歩行障害
脳卒中や神経変性の病気により、手足のまひや筋肉のこわばりなどによる日常の動作に
支障をきたすレベルの歩行障害を引き起こすケースがあります。
これらの症状を改善するためにはリハビリテーションが基本となります。
また水頭症のように手術をすることで改善する歩行障害もあります。水頭症かどうか見きわめるためには
脳神経外科医の診察をおすすめします。
頭部外傷
スポーツは頭部外傷が起こりやすく、中でも脳震盪はよく見られます。一時的な意識障害ののちに回復しますが、繰り返すことで慢性
脳損傷を起こします。頭部外傷を繰り返すことで致命的な脳損傷を起こすこともあります。
初回の脳震盪を適切に診断することが重要であり、症状が回復するまで復帰を見合わせることが重要です。
脳震盪を起こしたら、まずは脳神経外科での検査をおススメします。
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頭痛外来と
脳神経外科の違い?